原著
肉眼的他臓器浸潤胃癌切除例の検討
白壁 勝哉, 高木 国夫, 高橋 知之, 谷口 正次, 三浦 由雄, 大山 洋一, 太田 博俊, 大橋 一郎, 中島 聡総, 西 満正, 梶谷 鐶
癌研究会附属病院外科
癌研外科における34年間の肉眼的他臓器浸潤胃癌切除例588例をもとに,手術所見および切除標本所見とその予後との関係から切除術の意義を検討した.膵体尾部浸潤に対する膵体尾部脾合併切除,結腸間膜浸潤に対する結腸を含む切除,P0H0の場合はN因子の程度にかかわらず,P0H1またはP1H0~1の場合はN3(+)以下までのものに切除術の意義を認めた.肉眼的分類では限局型,占居部位ではC領域のものの予後が良好であった.Stage IV胃癌の規定因子としてのS3因子は,それのみでは決して予後不良とは言えず,Stage Iv胃癌のうちでも最も外科的治療の効果が期待されるものと考えられた.
索引用語
胃癌, 胃癌他臓器合併切除, Stage IV胃癌, S3胃癌
日消外会誌 19: 2196-2202, 1986
別刷請求先
白壁 勝哉 〒815 福岡市南区屋形原4-39-1 国立療養所南福岡病院外科
受理年月日
1986年3月12日
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