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第19巻 第12号 1986年12月 [目次] [全文 ( PDF 751KB)]
原著

肝転移を伴う胃癌の治療

中江 史朗, 中村 毅, 井上 和則, 加藤 道男, 斎藤 洋一, 多淵 芳樹1)

神戸大学第1外科, 国立神戸病院外科1)

 最近16年間に教室で経験した肝転移を伴う胃癌74例を対象とし,治療法と転帰の関連を検討し,延命効果の点から治療方針につき検討した.原発巣切除例の転帰は非切除例より良好な傾向(p<0.1)がみられたが,原発巣切除のみのH1症例と原発巣および肝転移切除例(すべてH1症例)の間では転帰に有意差はみられなかった.非切除例は試験開腹と造瘻術の間ならびに化学療法施行例と化学療法非施行例の間で転帰に差は認められなかった.また4年6ヵ月以上の長期生存例は3例(4.1%)でいずれも切除化学療法施行例であった.以上より肝転移胃癌に対しては積極的に原発巣を切除した上で化学療法を行う方針をとれば,治療成績の向上が期待できると考えられる.

索引用語
胃癌, 肝転移

日消外会誌 19: 2341-2347, 1986

別刷請求先
中江 史朗 〒664 伊丹市南野中曽根138

受理年月日
1986年4月9日

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