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第20巻 第3号 1987年3月 [目次] [全文 ( PDF 814KB)]
宿題報告

遊離肝細胞を用いた肝不全への新たな対応

水戸 廸郎

旭川医科大学第2外科

 複雑多岐にわたる肝臓の機能を代行するには,現時点では生体肝の有する酵素系に依存せざるをえない.われわれは,肝臓を細胞単位に分離して,この遊離肝細胞を用いて肝不全を治療する方法の研究を重ねてきた.劇症肝炎や術後の急性肝不全には,この遊離肝細胞を代謝のリアクターとした体外代謝補助装置を試作し,in-vitro実験では代謝機能を,肝不全犬との灌流実験では生存時間の有意な延長を確認しえた.一方,肝硬変症のような慢性肝不全には,自身の分離肝細胞を脾内に自家移植して増殖した細胞集団に機能を補助させる方法を検討し,ラット,サルなどの実験成績をもとに,臨床ヘの応用を試み,現在経過を観察中である.

索引用語
遊離肝細胞, 急性・慢性肝不全, 肝細胞脾内移植, 代謝補助装置

日消外会誌 20: 680-687, 1987

別刷請求先
水戸 廸郎 〒078 旭川市西神楽4-5 旭川医科大学第2外科

受理年月日
1986年12月10日

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