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第20巻 第3号 1987年3月 [目次] [全文 ( PDF 683KB)]
原著

経腹的食道離断術後症例の予後よりみた硬変肝の重症度判定

長山 正義, 奥野 匡宥, 山下 隆史, 岡 伊津穂, 大平 雅一, 久保 敦, 梅山 馨

大阪市立大学医学部第1外科

 肝硬変に伴った食道静脈瘤に対して食道離断術ないし近位胃切除術が施行された86例を対象として,術前の臨床所見ならびに一般肝機能検査成績に加えてICGR15,rapid turnover protein(RTP),経ロブドウ糖負荷試験(OGTT),アミノ酸分析などの成績と術後予後について検討した.その結果から,肝硬変の重症度を判定するには,従来からの判定法であるChild分類の項目に含まれている腹水,血清アルブミンに加えて,血小板数,血清コリンエステラーゼ,ヘパプラスチンテストおよびOGTT,RTPである血清プレアルブミン,レチノール結合蛋白などを含めて総合的な判断が大切であると思われた.

索引用語
肝硬変症, 食道静脈瘤, 食道離断術, 肝硬変重症度判定

日消外会誌 20: 726-732, 1987

別刷請求先
長山 正義 〒545 大阪市阿倍野区旭町1-5-7 大阪市立大学医学部第1外科

受理年月日
1986年6月16日

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