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第20巻 第7号 1987年7月 [目次] [全文 ( PDF 826KB)]
原著

胸部食道癌のリンパ節転移とその予後―頸部・上縦隔リンパ節郭清の意義―

馬場 政道, 田辺 元, 吉中 平次, 川崎 雄三, 黒島 一直, 喜入 厚, 夏越 祥次, 四本 紘一, 福元 俊孝, 松野 正宏, 加治佐 隆, 島津 久明, 西 満正1)

鹿児島大学医学部第1外科, 癌研究会付属病院外科1)

 胸部食道癌で標準的郭清を行った178例と両側頸部郭清を併施した44例を比較検討した.標準郭清例の頸・胸・腹部の転移率は24%,49%,40%で頸部郭清例と大差ないが,上縦隔リンパ節の転移率は24%から32%へと頸部郭清例で増加した.標準郭清例では頸部,上縦隔転移例の予後が不良で,再発もその部に多い.頸部郭清例における頸部転移は10例で,3領域転移を7例,リンパ節転移6個以内を4例,上縦隔に転移がなく頸部に転移した例を3例に認めた.標準郭清126例の1生率64%,3生率34%,5生率29%,頸部郭清例では1生率73%,3生率42%であり,頸部・上縦隔の積極的リンパ節郭清により,術後3年間における生存率の向上を認めた.

索引用語
胸部食道癌, 頸部, 上縦隔リンパ節郭清, 両側頸部リンパ節郭清

日消外会誌 20: 1640-1647, 1987

別刷請求先
馬場 政道 〒890 鹿児島市宇宿町1208-1 鹿児島大学医学部第1外科

受理年月日
1986年11月12日

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