原著
原発性肝癌に対する切除療法の選択について
山中 若樹, 岡本 英三, 豊坂 昭弘, 田中 信孝, 矢吹 公平, 藤原 史郎, 笹瀬 信也, 加藤 年啓
兵庫医科大学第1外科
1981年から1984年末までの原発性肝細胞癌肝切除108例を対象に早期予後からみた切除適応基準および遠隔予後からみた予後決定因子につき検討を加えた.1980年末に作成した早期予後予測式は93%の的中率で致死的肝不全発生の予知を可能とした.遠隔予後決定因子は,腫瘍動態面では腫瘍径および門脈腫瘍栓の有無の重みが強かった.治療内容面では,切除安全限界内でより広範囲に治癒切除を行うことが,肝動脈遮断と比較し切除療法の意義が発揮される条件であった.
索引用語
原発性肝細胞癌, 肝切除, 肝動脈結紮, 肝不全
日消外会誌 20: 1701-1709, 1987
別刷請求先
山中 若樹 〒663 西宮市武庫川町1-1 兵庫医科大学第1外科
受理年月日
1986年10月15日
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