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第20巻 第7号 1987年7月 [目次] [全文 ( PDF 1038KB)]
原著

縫合不全発生に関する実験的研究―低血流量状態および吻合部張力との関連―

根岸 征示, 沢田 俊夫, 武藤 徹一郎, 森岡 恭彦

東京大学第1外科

 雑種成犬68頭を対象とし,内視鏡下に直腸粘膜下血流量を水素ガスクリアランス法により測定した.正常直腸粘膜下血流量は平均1.64±0.55 ml/min/gであった.処置後の吻合予定部粘膜下血流量は平均0.52±0.23 ml/min/gで処置前の約68%の低下率であった.絶対値が0.55 ml/min/g以下の手縫い吻合群で縫合不全が高率に発生した(3/6).吻合法の検討ではEEA群では吻合部血流量の低下(0.46±0.27 ml/min/g)にもかかわらず縫合不全は1例も認められなかった(0/10).張力負荷群では手縫い吻合群で縫合不全が高率に発生したが(9/10),EEA群では縫合不全はなく(0/5),直腸低位前方切除術での低血流量状態や,張力負荷状態においてはEEA吻合法が有利と考えられた.

索引用語
水素ガスクリアランス法, 直腸粘膜下血流量, 吻合部縫合不全, EEA器械吻合, 直腸低位前方切除術

日消外会誌 20: 1772-1781, 1987

別刷請求先
根岸 征示 〒143 大田区中央4-30-11 大森赤十字病院外科

受理年月日
1986年10月15日

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