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第20巻 第10号 1987年10月 [目次] [全文 ( PDF 946KB)]
原著

肝切除に伴う門脈圧の変動とその背景因子に関する臨床的研究

鈴木 範男, 酒井 克治, 木下 博明, 広橋 一裕, 山崎 修

大阪市立大学医学部第2外科教室

 肝切除33例と肝動脈結紮5例の門脈圧を術前後に測定し,その変動の背景因子を検討した.まず術直後の門脈圧が低下するか,またはその上昇率が10%未満のものをI型.術直後10%以上の上昇率を示し,第5病日以降も低下しないものをIII型.その中間型をII型とした.その結果術後の門脈圧は肝硬変併存の有無よりも肝切除率によって大きく変化した.術後の門脈圧と全身血行動態との間に明らかな関係がみられなかったが,術後の総ビリルビン値はIII型で漸増し,脾体積はII,III型で有意に増加していた.また予後不良例の門脈圧上昇率はきわめて高く,すべてIII型を呈した.したがって,肝切除後の門脈圧測定は予後の予測にきわめて有用である.

索引用語
肝切除, 門脈圧, 肝切除後脾体積

日消外会誌 20: 2317-2326, 1987

別刷請求先
鈴木 範男 〒545 大阪市阿倍野区旭町1-5-7 大阪市立大学医学部第2外科

受理年月日
1987年2月18日

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