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第20巻 第10号 1987年10月 [目次] [全文 ( PDF 1013KB)]
原著

腹部手術および麻酔の血清総胆汁酸とその分画に及ぼす影響についての研究

林 い欽

長崎大学医学部外科学第2講座(主任:土屋凉一教授)

 手術および麻酔侵襲の,胆汁酸動態に及ぼす影響をみるため,消化器疾患48例の,手術前後の血清胆汁酸を測定した.食道静脈瘤離断術では,術直後に胆汁酸分画は変化せずに血清総胆汁酸(以下,総胆汁酸)が平均21.7 nmol/ml低下し,術後3~5日目にコール酸の上昇,グリシン抱合の増加とともに総胆汁酸は再上昇した.肝硬変併存肝癌切除例では,総胆汁酸は高値のまま推移し,グリシン抱合が有意に高かった.消化管切除,胆嚢摘出例では総胆汁酸の変動はなかった.肝硬変では,麻酔導入により紹胆汁酸が平均21.1 nmol/ml上昇するが,胆汁酸分画の変化はなかった.肝硬変では血清胆汁酸の量的,質的変動が,他の病態より大きいことが明かとなった.

索引用語
血清総胆汁酸, 高速液体クロマトグラフィ, 血清胆汁酸分画, 肝硬変, 食道静脈瘤離断術

日消外会誌 20: 2355-2364, 1987

別刷請求先
林 い欽 〒852 長崎市坂本町7-1 長崎大学医学部第2外科

受理年月日
1987年3月11日

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