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第20巻 第11号 1987年11月 [目次] [全文 ( PDF 481KB)]
原著

胃癌骨転移例の検討

大山 繁和, 米村 豊, 谷屋 隆雄, 小矢崎 直樹, 橋本 哲夫, 沢 敏治, 嶋 裕一, 三輪 晃一, 宮崎 逸夫

金沢大学第2外科

 胃癌骨転移例20例を検討した.胃癌は肉眼型ボルマン3型,占居部位胃中部~胃上部,組織型porでlyの高度なものが多かった.骨転移の症状としては腰背部痛が,転移部位としては脊椎骨が最も多かった.血中ALPは11例に高値を示したが,骨由来のisozyme,ALP3が高値を示したのは2例にすぎなかった.血中CEAは40%(6/15)に,血中hCGは71.4%(10/14)に高値を示し,血中hCGは胃癌骨転移の有用な腫瘍マーカーであった.その他,骨転移の転移経路などについて考察を加えた.

索引用語
胃癌骨転移, alkaline phosphatase, carcinoembryonic antigen, human chorionic gonadotropin

日消外会誌 20: 2516-2520, 1987

別刷請求先
大山 繁和 〒920 金沢市宝町13-1 金沢大学医学部第2外科

受理年月日
1987年6月8日

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