原著
胆道癌に対する放射線治療の検討―とくにOK432局所投与療法について―
古川 敬芳, 竜 崇正*, 向井 稔, 山本 宏, 高 在完, 丸山 尚嗣, 天野 穂高, 中郡 聡夫, 大島 郁也, 神津 照雄, 小出 義雄, 山本 義一, 磯野 可一, 谷口 徹志**, 原 壮**
千葉大学第2外科, *千葉県がんセンター, **清水厚生病院
胆道癌38例に対して行ってきた放射線療法について検討した.胆道癌では,非切除例13例に対する照射は,術中照射と外照射では差がなかった.切除後再発例3例に対する照射は無効であった.非治癒切除例に対する再発予防照射は10例に施行したが,5年以上の長期生存例もあり有効であった.単なる照射のみでは無効例も多く,OK432局所投与を併施した治療を4例に試み,有効例を経験した.
索引用語
胆管癌, 胆嚢癌, 胆道癌放射線治療, OK432局所投与療法
日消外会誌 20: 2566-2571, 1987
別刷請求先
古川 敬芳 〒280 千葉市亥鼻1-8-1 千葉大学医学部第2外科
受理年月日
1987年5月13日
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