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第21巻 第1号 1988年1月 [目次] [全文 ( PDF 758KB)]
原著

肝移植無肝期の静脈バイパスに関する血行動態的検討

小川 将

岩手医科大学第1外科

 肝移植の無肝期に,血行動態上影響を及ぼす遮断血管を検索し,上大静脈系へのバイパスを作成すべき血管をイヌで検討した.その結果,門脈,肝下部下大静脈,肝動脈の順に血行動態に大きな影響を与えることがわかった.門脈遮断時には肝下部下大静脈,肝動脈遮断時と違い,血行動態各諸量と肝流入・流出血管血流量の経時的変化がより大であった.例えば心係数では3.82+0.57 L・min-1・M-2が遮断直後-50%の1.90+0.25 L・min-1・M-2となり5分後には5頭中1頭,15分後ではすべて心拍出量の著減のため算出不能となった.肝動脈血流量は門脈遮断5分後-71%の44.5+23.4 L・min-1・M-2となった.以上よりバイパス作成は不可欠で作成血管は門脈が最優先されるべきと考えられた.

索引用語
肝移植, 無肝期の血行動態, 静脈バイパス

日消外会誌 21: 47-54, 1988

別刷請求先
小川 将 〒020 盛岡市内丸19-1 岩手医科大学第1外科

受理年月日
1987年10月14日

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