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第21巻 第2号 1988年2月 [目次] [全文 ( PDF 641KB)]
原著

肝切除術後の肝切離断端の形態と排液内細菌―Microwave tissue coagulator使用患者の術後経過

飯村 譲, 山本 正之, 藤井 秀樹, 柴田 和成, 在原 文夫, 青山 英久, 松本 由朗, 菅原 克彦, 木村 幸三郎1)

山梨医科大学第1外科学教室, 東京医科大学外科学教室第3講座教授1)

 病態肝に対する肝切除後の合併症中肝切離端膿瘍の対策は重要である.当教室の肝切除症例86例中57例(肝硬変併存33例58%)について切離断端の性状,ドレーン留置期間,排液の細菌叢などを検討した.切離端はドレーン留置にもかかわらず被包形成の傾向にあり,完全被包型(22例38.6%),不完全被包型(15例26.3%),被包非形成型(20例35.1%)の3型に分類された.肝硬変併存例でMTC使用例に被包形成(94%),発熱症例が多かった.ドレーン留置期間は肝硬変の有無よりも,MTC使用(42.8±23.8日)と非使用(23.0±20.4日),の症例間に有意差(p<0.01)が認められた.MTC使用例ではドレーンよりの排液量が多く,感染を起こしやすかった.術後膿瘍を形成した場合は速やかにドレナージすることによって肝不全への移行を阻止できるものと思われた.

索引用語
Microwave tissue coagulator, 肝切除, 肝切除の術後管理, 肝切離断端の形態

日消外会誌 21: 203-209, 1988

別刷請求先
飯村 譲 〒409-38 山梨県中巨摩郡玉穂町下河東1110 山梨医科大学第1外科

受理年月日
1987年10月14日

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