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第21巻 第3号 1988年3月 [目次] [全文 ( PDF 464KB)]
原著

閉塞性黄疸における脾体積の検討

藤井 康史, 児玉 治, 田中 恒夫, 市場 康之, 土肥 雪彦

広島大学医学部第2外科

 閉塞性黄疸30例において,減黄後2期手術前の脾体積をCTより算出して検討した.脾体積は減黄率b値と明らかな相関(p<0.01)をみとめ,K-ICG値は脾体積200 cm3以上例で低い傾向であり,胆管炎合併例は非合併例に比べ脾体積が有意に大きかった(p<0.05).術後経過は,脾体積200 cm3未満例では合併症20%,入院死亡10%に対し,脾体積200 cm3以上例では合併症70%,入院死亡60%であった.合併症別には,消化管出血,肝不全,循環不全合併例の脾体積は全例200 cm3以上であった.すなわち,門脈系血行動態の異常や胆管炎合併により脾体積が増加することが推察され,脾体積増加例では術後に消化管出血をはじめとする合併症が生じやすい傾向がみとめられた.

索引用語
閉塞性黄疸, 脾体積

日消外会誌 21: 858-862, 1988

別刷請求先
藤井 康史 〒734 広島市南区霞1-2-3 広島大学医学部第2外科

受理年月日
1987年10月14日

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