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第21巻 第4号 1988年4月 [目次] [全文 ( PDF 480KB)]
原著

消化器外科手術前後におけるantithrombin III測定の意義―antithrombin III低下例についての検討―

井上 晴洋, 杉原 国扶, 竹村 克二, 桜沢 健一**, 飯島 正道, 山崎 繁**, 遠藤 光夫**

九段坂病院外科, 同 中央検査部, 東京医科歯科大学第1外科**

 Antithrombin III(ATIII)は消化器外科術後には通常第1病日(lPOD)で術前の約80%に低下し徐々に改善するという変動をしめす.その正常変動より逸脱し低下した症例について特徴を検討した.対象とした53例中ATIIIが低下した11例は,52歳から81歳までの男8例,女3例であった.肝硬変は5例(45%),化膿性胆管炎は5例(45%)に認められた.ATIIIが経時的に低下傾向をしめし35%を下回った2例は術後2週および7週で死亡した.またATIIIはChEや血小板と比較して早期から異常値をしめした.すなわち術後のATIII低下例は肝障害を有するものが多く,特に徐々に低下傾向をしめし35%を切ったものは多臓器不全に陥り死亡し予後が不良であった.

索引用語
antithrombin III, 凝固亢進状態, 多臓器不全, DIC, 消化器外科手術

日消外会誌 21: 1086-1090, 1988

別刷請求先
井上 晴洋 〒113 文京区湯島1-5-45 東京医科歯科大学第1外科

受理年月日
1987年12月9日

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