原著
肝細胞癌の予後からみた治療法の評価
河合 庸仁, 山本 貞博, 竹重 言人, 荒川 敏之, 黒田 博文, 鬼頭 正人, 鈴木 寛路, 長谷川 誠, 田中 信臣, 田中 一正, 小出 龍郎, 石川 昌
愛知医科大学第1外科
肝細胞癌164症例の背景因子,治療法別の累積生存率を比較検討した.病期の分布はStage I:11例,Stage II:39例,Stage III:41例,Stage IV:73例であった.3年生存率はStage I,IIでは肝硬変併存肝切除群:13%,硬変非併存肝切除群:63%,肝動脈塞栓療法群:53%であり,Stage III,IVでは肝硬変併存肝切除群:0%,硬変非併存肝切除群:22%,肝動脈塞栓療法群:20%であった.3年以上生存した症例は被膜があり,高分化型で,脈管侵襲や肝内転移を持たない特徴があった.食道静脈瘤出血の既往がある症例では直達手術,硬化療法の併施が予後の改善に有用であった.
索引用語
肝細胞癌, 肝切除, 肝動脈塞栓術, α-fetoprotein, 血清α-fetoproteinのdoubling time
日消外会誌 21: 1248-1252, 1988
別刷請求先
河合 庸仁 〒480-11 愛知県愛知郡長久手町大字岩作字雁又21愛知医科大学第1外科
受理年月日
1988年2月10日
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