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第21巻 第7号 1988年7月 [目次] [全文 ( PDF 805KB)]
原著

肝硬変症の全身および肺循環動態の検討―その特徴とdobutamine・dopamineおよびmethylprednisoloneの効果について―

笠井 保志, 野浪 敏明, 加藤 俊之, 朝日 憲治, 原田 明生, 中尾 昭公, 高木 弘

名古屋大学第2外科

 肝硬変症185例の呼吸循環動態をSwan-Ganz catheterを用いて明らかにし,循環改善アミンであるdobutamine(DOB)・dopamine(DA)と速効性ステロイドであるmethylprednisolone(MP)を負荷し,その効果について検討した.
 肝硬変症では,高度肝障害例において全身・肺循環動態はよりhyperdynamic stateを呈し,動脈血酸素分圧(Pao2)は低下した.次に,DOB負荷では肺動脈圧(PAP),肺動脈楔入圧(PWP)は有意に低下し肺血管抵抗(PAR)も低下傾向を示した.しかし,DA負荷ではPAPは有意に上昇しPWP・PARは上昇傾向を示し,肺循環に対しては異なった作用を有していた.また,MP負荷では特に高度肝障害例でPao2上昇を認め,酸素交換障害の改善効果が示唆された.

索引用語
肝硬変症, hyperdynamic state, dobutamine, dopamine, ステロイド

日消外会誌 21: 1970-1978, 1988

別刷請求先
笠井 保志 〒466 名古屋市昭和区鶴舞町65 名古屋大学医学部第2外科

受理年月日
1988年3月9日

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