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第21巻 第9号 1988年9月 [目次] [全文 ( PDF 788KB)]
宿題報告

膵癌の治療―細胞生物学的特性に基づいた集学的アプローチ

松野 正紀

東北大学第1外科

 教室で樹立したヒト膵癌培養細胞株およびハムスター実験膵癌を用いて膵癌の細胞生物学的特性に関する実験的検討を行った.
 放射線照射による50%腫瘍治癒線量は膵癌では73.7±6.9 Gyと高値を示し,膵癌は放射線抵抗性であった.この原因として腫瘍中の約35%を占める低酸素細胞の存在が大きいものと思われた.各培養細胞株の制癌剤感受性には差が認められ,MMC,ACR,5-FUは2剤併用により,ヒト膵癌培養細胞株に対して相乗的な増殖抑制効果を示した.
 ヒト膵癌細胞6株中5株およびハムスター膵癌細胞に血小板凝集能が認められた.ハムスター膵癌肝転移モデルにおいて,抗血小板作用をもつprostaglandin E1,I2の門脈内投与により肝転移は抑制された.

索引用語
膵癌, 膵癌の術中照射, 膵癌の制癌剤感受性, 膵癌の肝転移, prostaglandin

日消外会誌 21: 2230-2237, 1988

別刷請求先
松野 正紀 〒980 仙台市星陵町1-1 東北大学医学部第1外科

受理年月日
1988年6月8日

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