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第21巻 第9号 1988年9月 [目次] [全文 ( PDF 1028KB)]
原著

大腸癌の静脈侵襲に関する臨床病理学的研究

稲田 潔, 下川 邦泰, 池田 庸子, 林 勝知1), 後藤 全宏1)

岐阜大学医学部臨床検査医学教室, 岐阜大学医学部第1外科教室1)

 最近5年間の大腸癌切除例のうちm癌を除く176例について, ビクトリアブルー―ヘマトキシリンエオジン染色を行い,静脈侵襲の頻度と意義を検索した.静脈侵襲は98例(55.6%)に認められ,侵襲静脈は200 µm以下が65.9%でもっとも多く,粘膜下層と漿膜下層にはほぼ同頻度に認められた.組織型では低分化腺癌で66.6%と高率で,高および中分化腺癌では53.7%と57.5%で差がなかった.肝転移のある24例中23例に静脈侵襲が認められ,両者の密接な関係が示された.静脈侵襲陽性例の5生率は35%で,陰性例の62%に比べ有意に不良であった.大腸癌では胃癌よりも静脈侵襲の意義が大きいこと,その検索に本染色法が有用なことを指摘した.

索引用語
大腸癌静脈侵襲, ビクトリアブルー―ヘマトキシリン, エオジン重染色

日消外会誌 21: 2278-2286, 1988

別刷請求先
稲田 潔 〒500 岐阜市司町40 岐阜大学臨床検査医学教室

受理年月日
1988年5月11日

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