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第21巻 第10号 1988年10月 [目次] [全文 ( PDF 445KB)]
特集

膵頭十二指腸切除後長期管理の問題点―特に膵内外分泌機能の変化と胃合併切除後の病態―

川原田 嘉文, 中村 菊洋, 木田 英也, 喜多 豊志, 水本 龍二

三重大学第1外科

 最近11年5カ月間に教室で経験したPD症例74例につき,膵内外分泌機能の変化と胃合併切除後の病態,特に消化性潰瘍や骨代謝障害の発生について検討した.
 (1)PD後の残存膵の内外分泌機能は術後早期に低下するものの,術後6~12カ月に回復した.しかし,膵線維化高度の症例では膵切除後3年を越えると機能低下が進行した.
 (2)術後胃酸分泌は十分に低下しているものの吻合部潰瘍が28%にみられた.
 (3)PD後3年を越えると著明な骨障害が認められ,膵内外分泌機能障害の強い程,著しかった.
 (4)脂肪肝の発生は術後1~3カ月の早期では,明らかに膵全摘の方が多いが,1年以後ではPD,膵全摘ともに約30%とほぼ同じ発生頻度であり,下痢,インスリン欠乏や栄養障害が関与している.

索引用語
脂肪肝, 吻合部潰瘍, 膵頭十二指腸切除後骨障害

日消外会誌 21: 2496-2500, 1988

別刷請求先
川原田嘉文 〒514 津市江戸橋2-174 三重大学医学部第1外科

受理年月日
1988年5月26日

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