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第21巻 第11号 1988年11月 [目次] [全文 ( PDF 808KB)]
原著

腸球菌による胆嚢炎についての臨床的,実験的研究

北野 正義, 花井 拓美, 品川 長夫, 加藤 文彦, 由良 二郎

名古屋市立大学第1外科

 胆石症患者35例の胆嚢内胆汁の細菌と胆汁酸組成の関係について検討した.胆汁中に胆汁酸脱抱合菌,特に腸球菌が存在する場合には,細菌陰性例や脱抱合菌陰性例に比べて遊離胆汁酸の割合および遊離型DCA濃度が有意に高かった.
 腸球菌の病原性と遊離胆汁酸の起炎性を比較検討するために,家兎胆嚢に腸球菌または腸球菌によって脱抱合された胆汁酸を含む胆汁を接種し,胆嚢炎の作製実験を試みたところ(n=3),腸球菌接種によって全例胆嚢炎が起きたが,遊離胆汁酸を含む胆汁の接種のみでは胆嚢炎は起こらなかった.遊離胆汁酸の胆嚢炎起炎作用に関してはなお検討を要する課題と考える.

索引用語
腸球菌, 胆嚢炎, 遊離胆汁酸

日消外会誌 21: 2554-2561, 1988

別刷請求先
北野 正義 〒467 名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄 名古屋市立大学医学部第1外科

受理年月日
1988年7月13日

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