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第21巻 第11号 1988年11月 [目次] [全文 ( PDF 664KB)]
原著

大腸癌再発形式の検討

山田 哲司, 花立 史香, 山村 浩然, 宗本 義則, 高畠 一郎, 村上 真也, 疋島 寛, 森 善裕, 林 外史英, 北川 晋, 中川 正昭

石川県立中央病院外科

 大腸癌治癒手術後の再発様式の検討を行うと同時に,再発巣発見のための画像診断の有用性に検討を加えた.大腸癌治癒手術180例中32例に再発がみられ,87.5%(28例)は2年以内に再発していた.
 再発様式としては結腸癌,直腸癌とも局所再発が最も多く,次いで肝転移再発であった.局所再発に対してCTにて57%の診断を下しえたが,早期発見は困難であった.しかし肝転移再発の診断は容易で再切除率も71.4%と高かった.以上より大腸癌治癒手術後の再発巣発見のための画像診断は,局所再発の早期発見を目的としたCTが中心となるべきと考えられた.

索引用語
大腸癌再発, 大腸癌局所再発, 大腸癌肝転移再発, 大腸癌術後経過観察

日消外会誌 21: 2577-2583, 1988

別刷請求先
山田 哲司 〒920-02 金沢市南新保町ヌ153 石川県立中央病院外科

受理年月日
1988年7月13日

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