有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第22巻 第4号 1989年4月 [目次] [全文 ( PDF 384KB)]
特集

胃癌の腹膜再発予防に対するOK-432腫瘍内投与の意義

馬場 秀夫, 是永 大輔, 大野 真司, 斎藤 純, 渡辺 昭博, 岡村 健, 杉町 圭蔵, 辻谷 俊一1)

九州大学医学部第2外科, 国立病院九州がんセンター1)

 Stage III胃癌治癒切除例49例中15例に,術前OK-432腫瘍内投与を行った.5年生存率はOK-432非投与群の36.5%に比べ,投与群では73.3%と有意に良好であった(p<0.05).術後再発率は投与群27%,非投与群56%であり,投与群に明らかな腹膜再発が認められなかったのに対し,非投与群では58%(11/19)が腹膜再発で死亡した.次に腹膜再発動物モデルを作成しOK-432による腹膜再発予防効果を検討した結果,OK-432腫瘍内投与の場合には腫瘍縮小効果が認められたのみであったが,腹腔内投与と腫瘍内投与を併用した場合には著しい抗腫瘍効果と生存率の延長が得られた.以上よりOK-432腫瘍内投与はStage III胃癌の予後を改善し,さらに今後腹腔内投与の併用により,腹膜再発予防効果が高まる可能性が示唆された.

索引用語
胃癌, 腹膜再発, OK-432

日消外会誌 22: 1010-1013, 1989

別刷請求先
馬場 秀夫 〒812 福岡市東区馬出3-1-1 九州大学医学部第2外科

受理年月日
1988年10月12日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会