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第22巻 第4号 1989年4月 [目次] [全文 ( PDF 415KB)]
特集

肝障害と手術侵襲―特に肝硬変患者の手術適応について―

長島 郁雄, 長尾 桓, 河野 信博, 森岡 恭彦

東京大学第1外科

 慢性肝疾患併存患者がどこまで手術侵襲に耐えられるかを判定すべく,ICGR15,ICGRmax,さらにわれわれの考案したRisk Scoreを用いて,その判別基準の設定を試み,各方法の有用性とその限界について検討した.
 検索対象は1978~1987年に教室で経験した肝硬変併存の消化器手術症例158例とした.
 その結果,ICGR15は簡便でおおまかな目安の設定として,ICGRmaxは肝機能総量を反映し,残存機能を推定しうる理論的指標として優れているが,ともによりpoor riskな患者の判別に難点があり,その意味で,簡便な総合的評価法としてのRisk Scoreの有用性が強調された.

索引用語
肝硬変患者の手術リスク, ICGR15, ICGRmax

日消外会誌 22: 1022-1026, 1989

別刷請求先
長島 郁雄 〒113 文京区本郷7-3-1 東京大学医学部第1外科

受理年月日
1988年10月12日

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