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第22巻 第7号 1989年7月 [目次] [全文 ( PDF 897KB)]
原著

10 cm以上の大型肝細胞癌の臨床病理的検討と治療方法の選択

林 賢1), 高安 賢一, 森山 紀之, 村松 幸男, 山田 達哉, 長谷川 博2), 山崎 晋, 幕内 雅敏, 岡崎 伸生3), 広橋 説雄4)

国立がんセンター病院放射線診断部1), 外科2), 内科3), 同 研究所病理部4)

 最近約8年間に経験した最大径10 cm以上の大型肝細胞癌31例を切除群(19例)非切除群(12例)に分け臨床病理学的ならびに治療成績を比較検討した.切除率は61.3%で切除群は右葉原発で肉眼的進行程度II,IIIまでにとどまるものが多く,臨床病期も良好で肝硬変の併存は少なかった.切除群では組織学的に被膜形成94.7%,肝内転移78.9%,門脈内腫瘍栓94.7%を認め,耐術例の再発転移は76.5%と高率であったが集学的治療を積極的に行うことにより5年生存率は52.1%と良好であった.非切除群では進行した症例が多く肝動脈塞栓療法,化学療法を行っても1年生存率はわずかに10.4%であった.大型肝細胞癌の治療には切除術が最も有効であると考えられた.

索引用語
大型肝細胞癌, 肝癌の肝切除術, 肝癌の肝動脈塞栓療法, 肝癌の化学療法, 肝癌の集学的治療

日消外会誌 22: 1783-1790, 1989

別刷請求先
林 賢 〒104 中央区築地5-1-1 国立がんセンター放射線診断部

受理年月日
1989年2月15日

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