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第22巻 第7号 1989年7月 [目次] [全文 ( PDF 509KB)]
原著

肝外胆管癌組織学的深達度の検討

橋口 文智, 村井 隆三, 吉見 優, 栗栖 敏嘉, 佐々木 寿彦, 中村 亮, 小室 恵二, 安藤 博, 伊坪 喜八郎

東京慈恵会医科大学第3病院外科

 肝外胆管癌切除37例のうち病理組織学的に検索可能であった28例の癌深達度と各因子の関係をみることにより,胆管癌における組織学的深達度の意義を検討した.占居部位では上部になるほど深達度の進んだ症例が多く肉眼型でも深達度の進んだものに浸潤型が多くなる傾向にあり,リンパ節転移も同様でSSではn1以上が50%であった.リンパ管,神経周囲浸潤は深達度fmになると陽性率が高くなりいずれも75%が陽性であるが,静脈浸潤に関しては一定ではなかった.さらに根治度および予後の面からみても深達度が大きく関与しておりそれはew0となる最も重要な因子が深達度だからであると考えられた.

索引用語
胆管癌壁深達度, 胆管壁構築, 胆管癌長期生存例

日消外会誌 22: 1801-1805, 1989

別刷請求先
橋口 文智 〒201 狛江市和泉本町4-11-1 東京慈恵会医科大学第3病院外科

受理年月日
1989年3月8日

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