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第22巻 第8号 1989年8月 [目次] [全文 ( PDF 861KB)]
原著

術中硬化剤灌流法を用いた新しい食道離断術の検討―特に他2術式との比較において―

杉村 好彦, 渡辺 正敏

岩手医科大学第1外科(指導:斉藤和好教授)

 食道静脈瘤症例に対し,直達手術による静脈瘤の消退効果をより永続的にする目的から,従来のfundic patch法応用の食道離断術に加え,術中に硬化剤を灌流する新たな方法を考案し,その有用性を検討した.対象は非灌流群17例,灌流群25例,EEA群15例であった.内視鏡成績では,灌流群は54%に遠隔時の静脈瘤消失を認め,本法は長期にわたる静脈瘤の消失が期待できた.特に,術前F3症例に対する遠隔時消失例は他2群には認められなかったのに対し,灌流群は53%に認め,術前F3症例は本法の適応と考えられた.一方,本法では,術後食道狭窄の発生が44%と高頻度にみられたが,5%ethanolamine oleateの灌流量を3 ml以下にすることで回避できると考えられた.

索引用語
食道静脈瘤術中硬化剤灌流法, fundic patch法応用の食道離断術, 5%ethanolamine oleate, 食道狭窄

日消外会誌 22: 1945-1952, 1989

別刷請求先
杉村 好彦 〒020 盛岡市内丸19-1 岩手医科大学第1外科

受理年月日
1989年3月8日

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