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第22巻 第8号 1989年8月 [目次] [全文 ( PDF 814KB)]
原著

膵癌に対する集学的治療―照射温熱化学療法―の研究

山本 義一

千葉大学第2外科

 膵癌の治療成績向上を目的として新しい集学的治療である照射温熱化学療法を行った.対象は切除7例,非切除24例の計31例で,切除例には術前療法として温熱化学療法を行い,非切除例のうち17例には温熱化学療法に照射を併用した.その結果,切除7例では切除標本で癌細胞の変性,壊死が認められたが予後向上には結びつかなかった.非切除例では,腫瘍縮小効果は評価可能17例中5例29.4%に得られ,疼痛の変化は22例中著効8例,有効5例で59.1%に除痛効果が得られた.またperformancestatus(PS)の改善は7例29.2%にみられた.しかし12か月生存率は8.3%で満足すべき延命効果とはいえない.したがって,本療法は切除不能膵癌に対しquality of lifeの改善に有効な治療法と考えられた.

索引用語
膵癌, 膵癌の集学的治療, 照射温熱化学療法

日消外会誌 22: 2039-2046, 1989

別刷請求先
山本 義一 〒280 千葉市亥鼻1-8-1 千葉大学医学部第2外科

受理年月日
1989年3月8日

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