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第22巻 第9号 1989年9月 [目次] [全文 ( PDF 549KB)]
原著

胃平滑筋肉腫51切除例からみた切除術式の検討

笹子 三津留, 木下 平, 丸山 圭一, 岡林 謙蔵, 板橋 正幸, 広田 映五

国立がんセンター外科, 病理

 胃平滑筋肉腫51切除例の治療成績の検討から,本疾患の治療方針について検討した.大きさは1.5~23 cmで5 cm未満例が35例,69%を占めた.術式は胃切除21例,局所切除29例,核出術1例であった.手術時に,肝2例,腹膜播種1例,リンパ節1例の転移を認め,再発は局所1例,肝3例,播種2例で,リンパ節再発はない.累積5年生存率は,胃切除群90.5%,局所切除群96.6%であった.核出術の1例は局所および播種再発した.4例が腫瘍死したがすべて5 cm以上の例であった.本腫瘍の予後は腫瘍自体の悪性度により決まり,術式の影響は少ない.したがって特に小さい腫瘍においては,局所切除の良好な遠隔成績,リンパ節転移率が低いこと,胃上部に多いことなどを考えると,患者のquality of lifeという面からも局所切除が第1選択術式と思われる.

索引用語
胃平滑筋肉腫の局所切除

日消外会誌 22: 2212-2216, 1989

別刷請求先
笹子三津留 〒104 東京都中央区築地5-1-1 国立がんセンター外科

受理年月日
1989年4月12日

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