原著
イヌ食道静脈瘤作成に関する実験的研究
佐藤 尚文
群馬大学医学部第2外科学教室(指導:泉雄 勝教授)
食道静脈瘤の血行動態的特徴を解明し,また内視鏡的硬化療法など治療実験に応用する目的で,イヌで食道静脈瘤モデルを作成した.脾摘後,脾動静脈吻合,門脈本幹に狭窄環装着を行った3頭のうち1頭と,門脈下大静脈吻合,下大静脈結紮,門脈本幹に狭窄環を装着した6頭のうち3頭に,食道静脈瘤内視鏡所見記載基準によるF1LmCwRC(-)の静脈瘤の発生をみた.本術式,特に後者は高率に静脈瘤が発生し,食道静脈瘤モデルとして有用であると思われる.
索引用語
食道静脈瘤, 動物実験モデル
日消外会誌 22: 2325-2332, 1989
別刷請求先
佐藤 尚文 〒371 前橋市昭和町3-39-15 群馬大学医学部第2外科
受理年月日
1989年6月7日
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