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第22巻 第10号 1989年10月 [目次] [全文 ( PDF 402KB)]
特集

胃下部進行癌の臨床病理学的特徴と術式決定に関する検討

山田 眞一, 岡島 邦雄, 磯崎 博司, 中島 立博, 中田 英二, 原 章倫, 西村 淳幸, 吉岡 卓治, 一ノ名 正

大阪医科大学一般・消化器外科

 胃下部進行癌の手術術式の決定に関する検討を行う目的で,胃下部進行癌279例を臨床病理学的に検討し,さらにBrdU標識リンパ球を用い胃下部のリンパ流の検索を行った.また左腎静脈周囲リンパ節の郭清を施行した胃下部進行癌21例につきその転移率,転移部位も併せて検討した.その結果,胃下部進行癌のリンパ節転移の特徴は,リンパ節転移率とくに第3群リンパ節転移率(16.2%)が有意に高率である.またリンパ流としては第2群リンパ節を介さず,第1群リンパ節から第3群リンパ節転移に直接流入する経路が存在し,十二指腸進展が10 mm以上を越えると第3群リンパ節転移率(46.2%)が有意に高率となる.以上の特徴から胃下部進行胃癌の術式としては,郭清の範囲はR2に加え重点的R3郭清,すなわち第3群リンパ節の重点的郭清目標としては,No.12,13a,14Vが重要である.また腹部大動脈周囲リンパ節の郭清は,No.9またはN3(+)例でその範囲は左腎静脈周囲リンパ節が重要と考えられる.さらに膵頭十二指腸切除術の適応は,S3(膵)例,N3(+)(No.13a,14V,8p)例,十二指腸進展胃癌(10 mm以上)例と考えられた.

索引用語
胃下部進行癌, 十二指腸進展胃癌, 膵頭十二指腸切除術

日消外会誌 22: 2486-2489, 1989

別刷請求先
山田 眞一 〒569 高槻市大学町2-7 大阪医科大学一般・消化器外科

受理年月日
1989年5月22日

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