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第22巻 第11号 1989年11月 [目次] [全文 ( PDF 464KB)]
原著

ブタ肝移植における血中エンドトキシン値の変動

安藤 正, 大河内 信宏1), 加藤 博孝1), 小泉 雅典1), 藤盛 啓成1), 桜田 正寿1), 里見 進1), 佐々木 崇1), 田口 喜雄1), 森 昌造1), 矢島 義昭2)

東北大学小児外科, 同 第2外科1), 同 第3内科2)

 ブタ肝移植において移植後のエンドトキシン(Et)の変動について検討した.3時間(n=5)および12時間保存(n=2)の移植モデルで全例において血中Etが検出され,移植後24時間の間に8~380 pg/mlのピーク値を示し以後漸減した.このEtは従来の合成基質法では陽性に検出されたがβ-glucan感受性因子を選択的に除去したエンドトキシン特異テストでは全く検出されなかった.また移植前後での血液培養は全例が陰性であった.この現象はヒトの肝不全時にみられる,矢島らのいうところのnon-septic endotoxemiaと同一のものであると考えられた.移植肝の状態が悪く,数時間で死亡した例では血中Etが低値を示す傾向が認められ,この意味で生着予後の1つの指標となりうると考えられたが,この現象は従来のspill-over学説では説明困難であった.

索引用語
肝移植, エンドトキシン, Limulus colorimetric test, エンドトキシン特異テスト, non-septic endotoxin

日消外会誌 22: 2629-2633, 1989

別刷請求先
安藤 正 〒980 仙台市青葉区星陵町1-1 東北大学医学部第2外科

受理年月日
1989年6月7日

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