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第22巻 第11号 1989年11月 [目次] [全文 ( PDF 547KB)]
原著

大腸癌の予後因子としての術前血中carcinoembryonic antigen値の意義

高嶋 達, 黒田 吉隆, 辻 政彦

富山県立中央病院外科

 術前血中carcinoembryonic antigen(以下CEA)値が大腸癌の予後に与える影響を調べ,予後因子としての重要性を検討した.大腸癌切除症例467例を大腸癌取扱い規約1)によるstage分類別に生存率を求めたところ,stage IIでは5年生存率がCEA 2.5 ng/ml以下の群で88%,2.6 ng/ml以上の群で72%であり,stage IIIではおのおの80%,44%であり,2.5 ng/ml以下の群が有意に良好な予後を示した.Coxの重回帰型生命表法2)3)による分析では,CEA値の回帰係数は0.5886,P値は2.8%,リスク比は1.802であり,リンパ節転移や壁深達度が予後に与える影響の大きさに,ほぼ匹敵する数値であった.これらのことより,CEA値は大腸癌の予後を決定する重要な因子であると考えられた.

索引用語
術中血中CEA値, 大腸癌の予後因子, 大腸癌stage別生存曲線

日消外会誌 22: 2671-2676, 1989

別刷請求先
高嶋 達 〒920-02 石川県河北郡内灘町大学1-1 金沢医科大学一般消化器外科

受理年月日
1989年7月10日

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