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第22巻 第12号 1989年12月 [目次] [全文 ( PDF 992KB)]
原著

体外衝撃波胆石破砕療法の基礎的検討―とくに衝撃波の組織傷害について―

森 洋幸

日本大学医学部第3外科学教室(指導:田中 隆教授)

 体外衝撃波結石破砕療法(extracorporeal shock wave lithotripsy以下ESWL)の諸臓器に対する影響を,臨床例およびイスを用いた実験により病理学的に検討した.臨床例で肝被膜下および実質の出血壊死や胆嚢壁の巣状出血などを認めた症例も少数みられたが,いずれも軽度の変化であった.また実験では肺・肝・胆嚢・腸管・腹壁に対し衝撃波を照射し,直後から1か月までの経時的変化を検討した.衝撃波の生体への影響は照射直後から始まる出血を主体とする限局性壊死病変で,特に肝・胆嚢では24時間後には形態学的にも壊死所見が明らかとなり,1週間後には再生・線維化といった治癒機転に移行する.血腫形成を認めた例では1か月後には吸収され治癒機転が完成した.病変の広がりは圧力分布と必ずしも一致せず,漿膜下により広く認められる傾向があった.密度の境界領域に起こる出血を主調とする壊死性変化が衝撃波のもたらす組織傷害の特徴と考えられた.

索引用語
extracorporeal shock wave lithotripsy, gallstone, cholelithiasis, tissue damage by extracorporeal shock wave lithotripsy

日消外会誌 22: 2804-2813, 1989

別刷請求先
森 洋幸 〒101 千代田区神田駿河台1-8-13 日本大学医学部第3外科

受理年月日
1989年9月19日

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