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第23巻 第3号 1990年3月 [目次] [全文 ( PDF 788KB)]
原著

消化器外科疾患の臨床経過に関与する血中エンドトキシン濃度の意義

望月 英隆, 吉村 一克, 吉積 司, 竹内 英司, 柿原 稔, 玉熊 正悦

防衛医科大学校第1外科

 トキシカラーテスト®による血中エンドトキシン(endotoxin:Ex)濃度50 pg/ml以上を高Ex血症と定義し,その61例を対象に各種消化器外科疾患の臨床像におけるEx濃度の意義につき検討した.高Ex血症の原因は重症感染症が67%を占めたが,重篤な肝障害などの非感染例や癌末期例もそれぞれ15%ずつ認められた.重症感染例で高Ex血症を伴うものは伴わないものに比ベショック合併率(54:13%),臓器障害合併率(59:26%),死亡率(49:26%)が有意に高率であり(p<0.01),ショック合併例や死亡例のEx濃度はショック非合併例や救命例に比べ明らかに高濃度であった(p<0.03).したがって重篤な感染症ではExが臨床経過に重要な影響を及ぼしており,トキシカラーによるEx濃度測定値はこれらの臨症経過や予後の判定に有意義であると考えられた.一方真菌感染時や肝障害合併時のEx測定値にはEx以外の要因の関与が推測され,測定値の解釈には慎重であるべきと考えられた.

索引用語
plasma endotoxin concentration, hyperendotoxemia, sepsis, gram-negative rod infection

日消外会誌 23: 745-752, 1990

別刷請求先
望月 英隆 〒359 所沢市並木3-2 防衛医科大学校第1外科

受理年月日
1989年11月8日

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