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第23巻 第4号 1990年4月 [目次] [全文 ( PDF 481KB)]
症例報告

誤嚥魚骨による消化管穿孔・穿通の3例

安東 俊明, 恩田 昌彦, 森山 雄吉, 田中 宣威, 京野 昭二, 小林 匡

日本医科大学第1外科

 誤嚥魚骨による消化管穿孔・穿通は比較的まれであり,さらにその診断は非常に困難とされている.最近,誤嚥魚骨による小腸穿孔2例,および肛門穿通1例を経験し,2例を術前に診断しえた.小腸穿孔の1例は急性虫垂炎穿孔の診断にて開腹したが,他1例は術前腹部CTにて魚骨を確認した.また肛門穿通例は直腸指診にて魚骨を確認した.
 本邦報告例は自験例3例を加え240例であり,穿孔・穿通部位は肛門が最も多く,次いで回腸,横行結腸,S状結腸,食道の順で,胃,十二指腸には少なかった.ほとんどの例で何らかの外科的処置がなされているが,術前に診断されている例は少なかった.特に腹腔内消化管穿孔・穿通の術前診断は極めて困難であるが,自験例を含め腹部CTで診断された報告があり有用な検査と考えられた.ただし報告例は炎症性肉芽腫などの慢性炎症に限られており,自験例のごとく汎発性腹膜炎症例を術前に診断しえた報告例はなかった.

索引用語
peforation or penetration of digestive tract, ingested fish bone, CT scan

日消外会誌 23: 889-893, 1990

別刷請求先
安東 俊明 〒113 文京区千駄木1-1-5 日本医科大学第1外科

受理年月日
1989年11月8日

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