症例報告
大腸脂肪腫と肝内胆管癌を併存した肝脂肪腫の1例
内藤 弘之, 来見 良誠, 木築 野百合, 岡 浩, 柴田 純祐, 小玉 正智
滋賀医科大学第1外科
肝の良性腫瘍は悪性腫瘍に比較すると極めて少ない.また臨床症状もほとんどないことが多いため,生存中に発見されることはまれであるが,近年,computed tomographyおよび超音波などの画像診断の進歩により偶然の機会に発見されることが増加してきている.今回われわれは大腸脂肪腫と肝内胆管癌を併存した巨大肝脂肪腫の1症例を経験した.肝脂肪腫と病理組織学的に証明された症例は本症例を含め内外併せて16例を数えるのみであった.
索引用語
lipoma of the liver, lipoma of the colon, intrahepatic cholangiocarcinoma
別刷請求先
内藤 弘之 〒520-21 大津市瀬田月輪町 滋賀医科大学第1外科
受理年月日
1989年12月13日
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