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第23巻 第4号 1990年4月 [目次] [全文 ( PDF 462KB)]
特集

Quality of lifeからみた消化器癌拡大手術の評価―食道癌の立場から―

磯野 可一

千葉大学第2外科

 胸部食道癌拡大手術(119例)をquantity of life,手術侵襲度,術後合併症,術後愁訴を主体としたアンケート調査から,標準手術(425例)と比較して評価してみた.
 先ず,quantityとして手術直接死亡,5生率を調べてみると,拡大手術は有意義であった.ただし,その適応は70歳以上のものには慎重でなければならず,stage IVの進行癌では意義が認められなかった.手術侵襲度を手術時間,出血量,ICU在室期間,手術から退院までの期間から調べてみると,拡大手術の方が大であった.合併症としては嗄声とイレウスが増加していた.アンケート調査では,術後3年までは自覚症状,活動性において拡大手術で悪くなっていた.しかし3年を過ぎると,ほとんど標準手術群と同様であった.
 患者が自分で癌と自覚している場合と自覚していない場合とに分けてみると,むしろ自覚したものの方が術後愁訴は多く,活動性も悪くなっていた.

索引用語
quality of life, quantity of life, extensive operation

日消外会誌 23: 943-947, 1990

別刷請求先
磯野 可一 〒280 千葉市亥鼻1-8-1 千葉大学医学部第2外科

受理年月日
1989年12月13日

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