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第23巻 第4号 1990年4月 [目次] [全文 ( PDF 516KB)]
特集

直腸癌局所再発に対する骨盤内臓器全摘術とquality of life

渡辺 正, 伊藤 勝基, 桐山 幸三, 山内 晶司, 秋山 清次, 高木 弘, 堀尾 静1)

名古屋大学医学部第2外科, 西尾市民病院外科1)

 直腸癌の局所再発は会陰部痛,尿管狭窄,腸閉塞などの症状により,末期癌のなかでも患者の苦痛は最も悲惨なものの一つである.今回17例の局所再発症例に対し,骨盤内臓器全摘術(仙骨合併切除12例)を施行し,そのquality of lifeを生存率,アンケート調査などにより検討した.手術の平均時間は7.3時間,出血量5,580 ml,合併症として3例に腸瘻を認めた.生存率は,非切除16例の2年生存率が13%に対し,手術例は,2年60%,3年27%で,有意に生存率の向上を認め,2例が根治症例となった.仙骨合併切除により会陰部痛が消失し,また歩行,座位の障害は軽度であった.またストーマ・ケアも平均1時間を要するが,ほとんどの症例で自已管理が可能であった.アンケート調査の結果を,腹会陰式直腸切断術22例と比較すると,食事,睡眠,入浴などの基本的な生活では差を認めなかったが,仕事,余暇,体調の面で劣っていた.

索引用語
rectal cancer, local recurrance, peluic exenteration

日消外会誌 23: 973-978, 1990

別刷請求先
渡辺 正 〒466 名古屋市昭和区鶴舞町65 名古屋大学医学部第2外科

受理年月日
1989年12月13日

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