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第23巻 第4号 1990年4月 [目次] [全文 ( PDF 556KB)]
特集

Quality of lifeの立場からみた消化器癌拡大手術の評価―大腸癌の立場から―

安富 正幸

近畿大学第1外科

 大腸癌とくに直腸癌は局所再発が多いことから拡大手術による根治性(生命の長さ)の向上の機能障害の防止による社会生活(生命の質)の向上が目指されてきた.今日では直腸癌の65%が排便機能温存手術であり,残りの35%に行なわれる直腸切断術では専門的な人工肛門の指導により良好な成績がえられているが,なお排便が不規則(75.8%),排ガス(38%),臭気(35%)の愁訴があり,61%は排便コントロールのために食事を制限している.一方,骨盤内リンパ節の拡大郭清により,排尿障害と男子性機能障害が30%から67%に,インポテンスは71%から86%に増加する.そこで拡大郭清の適応を壁深達度がA2以上かつ肛門縁より6 cm以下のものと定めると,直腸癌の26%に側方郭清が行われ,側方転移陽性のリンパ節の66%が郭清される.この領域の郭清により理論的には直腸癌では2.3%の5年生存率の向上と計算されているが,実際にはen bloc切除により6.2%向上する.

索引用語
extended surgery for rectal cancer, quality of life, pelvic nodes dissection

日消外会誌 23: 979-984, 1990

別刷請求先
安富 正幸 〒589 大阪狭山市大野東377-2 近畿大学医学部第1外科

受理年月日
1989年12月13日

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