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第23巻 第5号 1990年5月 [目次] [全文 ( PDF 416KB)]
症例報告

総胆管十二指腸瘻の1例

赤松 大樹, 中島 邦也, 松田 康雄, 藤川 正博, 位藤 俊一, 久米 庸一, 伊豆 蔵豊大

大手前病院外科

 特発性内胆汁瘻は全胆道系手術症例の1~5%を占めるまれな疾患である.今回術前に診断し得た総胆管十二指腸瘻の1例を経験したので報告した.患者は54歳の女性.上腹部痛と発熱を主訴として来院し,上部消化管造影,内視鏡的逆行性胆管造影(以下ERCP)により診断した.総胆管と十二指腸球部の間に瘻孔を認め,胆嚢摘出術,瘻孔切離術およびT管ドレナージを行った.術後軽度の肝機能異常が出現したが徐々に軽快し術後2か月で退院した.
 次に1979~1988年の10年間に本邦で報告された総胆管十二指腸瘻95例に自験例1例をあわせ,その臨床像,診断,治療について若干の検討を加えた.臨床症状では腹痛,発熱,黄疸の順に多く,本症に特異的な症状は認められなかった.診断法としてはERCPが有効であり,同検査法の普及による本症特に傍乳頭部総胆管十二指腸瘻の診断率の向上が認められた.

索引用語
internal biliary fistula, choledochoduodenal fistula, endoscopic retrograde cholaugiopancreaticograply

日消外会誌 23: 1173-1177, 1990

別刷請求先
赤松 大樹 〒659 芦屋市朝日ケ丘町39-1 市立芦屋病院外科

受理年月日
1990年1月10日

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