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第23巻 第7号 1990年7月 [目次] [全文 ( PDF 473KB)]
症例報告

胃外性発育を示した嚢胞形成性胃癌の1例

山本 裕司, 天野 富薫, 今田 敏夫, 田村 聡, 野口 芳一, 呉 吉煥, 安部 雅夫, 円谷 彰, 利野 靖, 徳永 誠, 松本 昭彦

横浜市立大学第1外科

 腫瘍内に多数の嚢胞形成の見られた胃外発育性胃癌の症例を経験したので報告する.
 症例は74歳男性,呼吸困難・易疲労感を主訴に来院した.胃X線検査では幽門前庭部大弯に不整な陥凹を伴った隆起を認め,粘膜下腫瘍の様相を呈したが,生検により腺癌と診断された.胃幽門前庭部のBorrmann 2型胃癌の診断で胃切除術を施行した.
 切除胃肉眼所見では,胃前庭部大弯に7×5 cmの胃外性に発育した球形の腫瘤を認め,割面では,粘膜下層から漿膜にいたるまで多数の嚢胞が認められた.組織像では,嚢胞壁は異型性のあまり見られない円柱上皮より構成され,一部に腺管状あるいは乳頭状の増殖を認めた.また,転移リンパ節にも同様な所見が認められた.
 以上から,本症例は癌細胞から構成される多数の嚢胞を形成し,胃外性に発育したまれな胃癌症例と思われた.

索引用語
extragastric developing type carcinoma of the stomach, gastric carcinoma with cyst formation

日消外会誌 23: 1877-1881, 1990

別刷請求先
山本 裕司 〒232 横浜市南区浦舟町3-46 横浜市立大学医学部第1外科

受理年月日
1990年2月14日

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