症例報告
多発性小腸平滑筋腫の1例
榊 雅之, 中島 信一, 竹中 博昭, 臼井 規朗, 西田 俊朗, 田中 智之*
社会保険紀南総合病院外科, 同 病理部*
今回,われわれは本邦でもまれな多発性小腸平滑筋腫の1例を経験した.一般に小腸腫瘍の術前診断は困難とされているが,今回の症例ではcomputed tomograhy,腹部超音波検査,血管造影により診断しえた.多発性のためすべての腫瘍を摘出することはできなかったが,文献的には摘出標本の組織像にて悪性度を決定しえない場合も多いとされており,現在経過観察中である.
索引用語
multiple tumor of the small intestine, leiomyoma of the small intestine
日消外会誌 23: 1917-1920, 1990
別刷請求先
榊 雅之 〒646 田辺市湊510 紀南綜合病院外科
受理年月日
1990年3月7日
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