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第23巻 第8号 1990年8月 [目次] [全文 ( PDF 528KB)]
症例報告

超音波検査で発見された胃壁外型有茎性胃平滑筋肉腫の1例

上田 雅和, 小島 洋彦, 浅野 浩史, 和田 喜美夫, 篠原 有美

名古屋徳洲会病院外科

 腰痛で入院した76歳の女性に,症状はないが腹部超音波検査を行ったところ,偶然上腹部腫瘤が見つけられた.超音波では他臓器と区別されたが原発は不明で,computed tomography(CT)スキャンでも同様であった.血管造影では胃体上部に腫瘍を認め,胃透視や胃カメラで胃粘膜に病変がないことから,頻度的に胃筋原性腫瘍を疑った.開腹すると,胃体上部後壁から壁外に発育した有茎性の筋原性腫瘍で,大きさ38×28×55 mm,重さ35 g,割面は白色充実性で数か所に大小不同の壊死巣があった.肝転移や腹膜播種はなく,局所切除術と試験的リンパ節摘出を行った.術後の病理組織で胃平滑筋肉腫と診断されたが,摘出リンパ節に転移はなかった.有茎性に胃外発育した胃平滑筋肉腫はきわめてまれで,かつ無症状で診断された報告はない.超音波検査は無侵襲で,容易に多くの情報が得られることから,有病率の高い高齢者には,症状がなくても早期発見のために実施しても良い検査と思われた.

索引用語
gastric leiomyosarcoma, abdominal ultrasonography, celiac angiography

日消外会誌 23: 2109-2113, 1990

別刷請求先
上田 雅和 〒487 春日井市高蔵寺町2-28 名古屋徳洲会病院外科

受理年月日
1990年4月11日

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