有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第23巻 第8号 1990年8月 [目次] [全文 ( PDF 433KB)]
症例報告

急性腹膜炎で発症した腸間膜脂肪織炎の1例

曽根 純之, 小棚木 均, 瀬戸 泰士1)

秋田大学医学部第1外科, 明和会中通病院1)

 腸間膜脂肪織炎(mesenteric panniculitis)は,腸間膜脂肪織に生ずるきわめてまれな非特異性の炎症疾患である.
 われわれは,横行結腸間膜に嚢胞状に発生し,感染,穿破して急性腹膜炎で発症した脂肪織炎の1例を経験した.症例は,11歳の男児で,発熱,腹痛を主訴に外来受診した.腹部全体に圧痛と筋性防御があり,白血球数の上昇を認めた.腹部超音波で,上腹部に嚢胞状の腫瘤を認めた.急性腹膜炎として緊急手術を施行,横行結腸間膜に嚢胞状で一部穿破した腫瘤を認めた.嚢胞切除と腹腔ドレナージ術を施行した.切除標本の病理組織学検査にて,腸間膜脂肪織炎と診断された.
 本症例は,急性腹膜炎にて発症した点,また嚢胞状を呈していた点など今まで報告のないものであった.急性期の腸間膜脂肪織炎と考えられた.

索引用語
mesenteric panniculitis, cystic lesion of the transverse mesocolon

日消外会誌 23: 2138-2141, 1990

別刷請求先
曽根 純之 〒010 秋田市本道1-1-1 秋田大学医学部第1外科

受理年月日
1990年4月11日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会