有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第23巻 第8号 1990年8月 [目次] [全文 ( PDF 461KB)]
症例報告

良性直腸潰瘍の3症例

中村 守, 黒郷 文雄, 内藤 伸三, 熊谷 仁人, 福本 巧, 斎藤 洋一1)

市立加西病院外科, 神戸大学第1外科1)

 良性直腸潰瘍は,比較的まれな疾患とされていたが,最近その報告例が増えつつある.われわれは,大量の下血をもってはじまり,特徴的な臨床像や内視鏡像を呈し,短期間で治癒した3例の良性直腸潰瘍を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
 2症例は,ともに基礎疾患として脳血管疾患を有している患者で,下部直腸に潰瘍を伴う腫瘤を形成し,比較的短期間で治癒したので,急性出血性潰瘍が最も考えられた.1症例はペースメーカーを留置している患者で,骨盤骨折にて入院.上部直腸にアフタ様潰瘍が多発し,やはり短期間で治癒したが,原因がはっきりと特定されなかった.
 下血に対しては,病変部位や原因を明らかにすべく,積極的に内視鏡検査を施行するべきであろう.また内視鏡検査で肉眼的に癌が疑われても,繰り返し生検を行うことが重要であると考えられた.

索引用語
benign rectal ulcer, bleeding from the lower part of the digestive tract

日消外会誌 23: 2142-2146, 1990

別刷請求先
中村 守 〒675-23 加西市北条町横尾1-13 市立加西病院外科

受理年月日
1990年4月11日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会