有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第23巻 第9号 1990年9月 [目次] [全文 ( PDF 529KB)]
原著

早期胃癌に対する局所切除

笹子 三津留1), 木下 平1), 丸山 圭一1), 岡林 謙蔵1), 田尻 久雄2), 吉田 茂昭2), 山口 肇2), 斉藤 大三2), 小黒 八七郎2), 石川 勉3), 松江 寛人3), 山田 達哉3)

国立がんセンター外科1), 内科2), 放射線診断部3)

 リンパ節転移の無い早期胃癌を特定化し局所切除をすればリンパ節郭清をともなった手術と同等の治療成績を挙げることが期待される.1962年から1985年までに国立がんセンター病院で切除された単発早期胃癌1,440例のリンパ節転移についての検討より,リンパ節転移を否定しうる病変は,IIb,2.0 cm以下の潰瘍性変化の無いIIc,2.0 cm以下のIIa,腺腫内癌であった.そこで安全誤差をいれて,(1)l.5 cm以下のIIa,(2)l.5 cm以下の胃炎類似型IIcまたはIIb,(3)腺腫内癌の3つを局所治療の適応とした.切除標本の組織学的検索結果により完全切除は厳重な経過観察,粘膜内断端陽性は外科的局所切除,粘膜下層浸潤もしくは脈管浸潤例はR1以上の胃切除を行うという治療体系を作った.現在までの11例中8例は局所切除のみで,3例では外科的切除が追加された.この治療体系は癌が根治する可能性を下げることなく局所切除を行える優れた治療体系である.

索引用語
local excision of early gastric cancer, endoscopic excision of early gastric cancer, strip biopsy, indication of local treatment of gastric cancer

日消外会誌 23: 2191-2195, 1990

別刷請求先
笹子三津留 〒104 中央区築地5-1-1 国立がんセンター

受理年月日
1990年2月14日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会