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第23巻 第9号 1990年9月 [目次] [全文 ( PDF 512KB)]
症例報告

食道憩室内の早期癌の1例

田代 和則, 古川 正人, 中田 俊則, 草野 敏臣, 林 い欽, 渡部 誠一郎, 糸瀬 薫, 城野 英利

国立長崎中央病院外科

 食道憩室に生じた癌の報告はまれである.われわれは中部食道憩室にみられた早期食道癌の1例を経験したので報告する.本例は食道憩室内癌本邦報告例の16例目である.
 症例は68歳の男性で胸骨後部痛が持続するため当科に入院した.食道造影では気管分岐部より約4 cm肛側のIm右側壁に1.5 cm径の憩室があり,この憩室の後壁寄りに径約2 cmの周堤様隆起を伴った陥凹を認めた.内視鏡検査にて門歯より約28 cmの食道右側壁に憩室があり,憩室内の口側後壁に不整形の陥凹病変を認め,表在陥凹型食道癌と診断した.術前照射後,食道亜全摘術施行.病理診断は低分化型扁平上皮癌で,sm,n(-),M0,Pl0,stage 0で早期癌であった.組織学的に,憩室をとり囲むように癌が粘膜上皮下,粘膜筋板,粘膜下層に増殖し,食道憩室内よりの発癌と考えられた.

索引用語
esophageal cancer in diverticulum, esophageal diverticulum, early esophageal cancer

日消外会誌 23: 2264-2268, 1990

別刷請求先
田代 和則 〒852 長崎市樺島町5-16 掖済会長崎病院外科

受理年月日
1990年5月9日

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