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第23巻 第9号 1990年9月 [目次] [全文 ( PDF 465KB)]
症例報告

石灰化を伴った限局性胃アミロイドーシスの1例

西田 豊, 寺田 信國, 石橋 治昭, 柴田 純祐, 小玉 正智

滋賀医科大学第1外科

 63歳男性の限局性胃アミロイドーシス1例を経験した.患者は脳外科手術を目的として入院となり,入院時の腹部単純撮影で左上腹部に石灰化陰影がみられた.胃透視,内視鏡検査で胃穹隆部にBorrmann3型様の腫瘤を認めたが,術前の生検では悪性所見は得られなかった.摘出標本の病理組織では粘膜固有層から筋層にかけてEosin好性の均一な物質が存在し,特殊染色の結果Congo red染色陽性,KMnO4処理後のCongo red染色で染色性と偏光が保たれたためALアミロイドーシスと診断した.沈着アミロイドの一部にKossa染色陽性の石灰化巣およびわずかな化骨形成がみられた.肝,直腸,骨髄にはアミロイド物質や異常細胞を認めず,尿中Bence-Jones蛋白は陰性で胃に限局したアミロイドーシスと判断した.限局性胃アミロイドーシスはわれわれが調べた限りでは国内外で20例しか報告をみないまれな疾患である.特に石灰化を来たした症例は他に報告をみない.

索引用語
localized gastric amyloidosis, calcification

日消外会誌 23: 2269-2273, 1990

別刷請求先
西田 豊 〒520-21 大津市瀬田月輪町 滋賀医科大学第1外科

受理年月日
1990年4月11日

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