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第23巻 第10号 1990年10月 [目次] [全文 ( PDF 459KB)]
原著

胆石の種類と胆汁組成からみた胃切除後胆石の成因

臼井 律郎, 伊勢 秀雄, 高橋 良延, 北山 修, 森安 章人, 佐藤 正一, 井上 晴之, 鈴木 範美, 松野 正紀

東北大学第1外科

 胃切除後胆石の成因を明らかにする目的で胃切除術胆石53例の結石種類,胆汁中細菌,胆汁組成の検討を行った.結石種類は,胃切再建術式に関わらず黒色石が多くみられた.胃切除後黒色石例の胆汁組成では胆汁酸およびリン脂質濃度の低値とイオン化カルシウム(Ca++)濃度の高値が特徴であった.胆汁中Ca++高値は,胆汁酸およびリン脂質の低下の結果と考えられ,この高濃度の胆汁中Ca++が胃切除術後での黒色石生成に重要な役割を果たしていることが示唆された.十二指腸が空置される再建術式(B-II群)においては黒色石とともにピリルビンカルシウム石が高頻度にみられ,胆汁中細菌も高率に陽性であった.これらの再建術式後では空置された十二指腸内の細菌叢の変化から胆道感染が引き起こされ,ビ石形成の原因となっていることが考えられた.

索引用語
gallstones after gastrectomy, calcium in bile, bile acid, phospholipid in bile

日消外会誌 23: 2350-2354, 1990

別刷請求先
臼井 律郎 〒980 仙台市青葉区星陵町1-1 東北大学医学部第1外科

受理年月日
1990年6月13日

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